江戸時代

徳川家康の和歌

徳川家康の和歌

和歌

ころは秋ころは夕ぐれ身はひとつ何に落葉のとまるべきかは

さきがけて火花を散らす武士もののふは鬼九郎とや人は言はまし

緑立つ松の葉ごとにこの君のちとせの数を契りてぞみる

咲く花をちらさじと思ふみ吉野は心あるべき春の山風

旅なれば雲の上なる山越えて袖の下にぞ月をやどせる

松たかき丸山寺の流の井いくとせすめる秋の夜の月

武士もののふの道の守りをたつか弓やはたの神に世を祈るかな

つひにゆく道をばたれも知りながら去年こぞの桜に色を待ちつつ

待ちかぬる花も色香をあらはして咲くや吉野の春雨の音

治まれるやまとの国に咲き匂ふいく万代の花の春かぜ

のぼるとも雲に宿らじ夕雲雀つひには草の枕もやせむ

人多し人の中にも人ぞなき人となせ人人となれ人

稲むらに友をあつむる村雀むらすずめねがひある身のいそがしきかな

徳川家康とは

徳川家康 肖像画絵、徳川家康肖像画

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