上杉謙信の和歌
武士の鎧の袖を片敷きて枕に近き初雁の声
つらかりし人こそあらめ祈るとて神にも尽くすわがこころかな
野伏する鎧の袖も楯の端もみな白妙の今朝の初雪
とはばやな誰がみる空に春の月の霞み霞まぬ影はありやと
汝もまた草の枕や夕雲雀すそ野の原におちて鳴くなり
極楽も地獄もさきは有明の月の心にかかる雲なし(辞世の句)
上杉謙信とは
絵、上杉謙信の肖像画
上杉謙信(上杉景虎)は、戦国時代の越後国の大名。享禄3年(1530年)に生まれ、天正6年(1578年)に死没。
戦国時代の武将たちのなかでも屈指の戦上手とされ、後世、軍神や越後の龍とも称される。
内乱の続く越後国を統一し、戦や政の他、産業も推し進め、国を繁栄させる。数々の合戦を行い、特に武田信玄との川中島の戦いが知られる。
ことわざ「敵に塩を送る」は、上杉謙信と長年敵対関係にあった武田信玄が、遠江の今川と相模の北条の両氏から経済封鎖され、塩不足に苦しんでいたときに、謙信が信玄に塩を送った逸話が由来となっている。
琵琶を奏でる趣味を持ち、達筆でもある文化人。和歌にも精通し、戦国時代の貴族である近衛稙家から、和歌の奥義も伝授されている。
謙信は『源氏物語』など恋愛物を好んで読み、歌会でも見事な恋歌を詠んで参加者を驚かせたという。
上杉謙信の名言上杉謙信の名言
名言1、われは兵をもって雌雄を戦いで決せん。
〈言葉〉
われは兵をもって雌雄を戦いで決せん。塩をもって敵を苦し...
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